ココアとホットチョコレートの違いとは?
甘くてホッとする飲み物といえば、ココアですよね。
真冬の寒い時期に飲むと体が芯から温まります。
しかし、一部のカフェチェーンでは、ホットチョコレートを提供していたりもしますよね。
どちらも似たような味ですが、ココアとホットチョコレートは何が違うのでしょうか。
ココアとホットチョコレート
ココアとホットチョコレートですが、見た目はあまり変わりません。
なんとなくの印象ですが、ココアはさらっとしていて、ホットチョコレートはとろっとしているイメージです。
しかし、実はこの2つはどちらも同じものだってご存知でしたか?
日本チョコレート・ココア協会のホームページには
『「ココア」と「ホット チョコレート」の用語の厳密な区分はありません。
慣用語として使われることが多いようです。』
との記述がありました。
しかし、人によっては、
『「ホット ココア」は、飲みやすくするためにカカオ豆に含まれるココアバターを減らした粉末ココアから作られ、「ホット チョコレート」は、ココアバターをより多く含んだクーベルチュールチョコレートから作られる』
とすることもあります。
フランスでは、これらの飲み物をショコラ・ショーと言うこともあるようです。
ココア=ホットチョコレートの歴史
ココアとホットチョコレートですが、どちらが先に生まれたのでしょうか。
実は、もともとチョコレートは飲み物として親しまれていました。
なので、ホットチョコレートのほうが先に生まれたと言えるでしょう。
私たちに馴染みのある食べるタイプのチョコレートが発明されたのは、わずか150年前です。
それまでチョコレートは、飲み物でした。
チョコレートは、メソアメリカ(現在のメキシコ南部、中央アメリカ)で生まれました。
ある時は滋養強壮の薬として、またある時は儀式に使う重要な飲み物として利用されていたようです。
しかし、アステカ王国はスペインによって滅ぼされ、スペインの植民地になってしまいます。
新スペインとなった旧アステカ王国の各地からは、チョコレートの原料になるたくさんのカカオが届けられ、そのカカオをスペイン人が受け取り、カカオから作られた飲み物を飲む習慣が人々の間に根付きました。
それまで高級品で一部の人しか飲めなかったチョコレートが、一般の人にも広く飲まれるようになったのです。
ただし、その当時はまだ砂糖が手に入らなかったので、チョコレートは苦い飲み物でした。
1522~1524年頃になると新スペインにも砂糖が入ってくるようになります。
この頃から、それまで苦かったチョコレートに砂糖が加えられるようになりました。
やがてチョコレートはヨーロッパのスペイン本国に伝わり、今日のような温かくて甘い飲み物になったと言われています。
まとめ
・ココアとホットチョコレートは同じもの
・チョコレートは昔飲み物だった
・甘くて暖かい飲み物になったのはスペインで
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