チョコレート用語と種類② ~ショコラトリーのチョコレート~
チョコレートの専門店をショコラトリーと言いますが、
ショコラトリーではそのお店こだわりのチョコレートを購入することができます。
中でも特に注目したいのが「一口サイズのチョコレート」たちです。
ここではショコラトリーで買える一口サイズのチョコレートを少しだけご紹介しましょう。
ガナッシュ(仏・英:ganache)
「ガナッシュ」は溶かしたチョコレートにたっぷりの生クリームを加えたり、
逆に温かい生クリームにチョコレートを溶かしこんで作る
口どけの良いチョコレートです。
通常はトリュフやプラリネの中心に詰められたりしますが、
「ガナッシュ」は日本で独自の進化を遂げました。
水分量を調節して、そのまま食べられる「ガナッシュ」を作ったのです。
これが私たちにも馴染みがある「生チョコ」の始まりだと言われています。
ボンボン(仏:bonbon 英:boiled sweet)
一口サイズのチョコレートといえば、「ボンボン」が有名ですね。
もともと「ボンボン」はフランス語で「砂糖から作られた殻で具を包んだ菓子」のことを指します。
そのチョコレート版が「bonbon au chocolat(ボンボン オ ショコラ)」です。
ドイツ語圏では「praline(プラリネ)」イタリア語圏では「gem(ジェム)」と言います。
「ボンボン」は作られる地域によって形が異なるのが特徴です。
フランスの場合は長方形やひし形などシンプルな形のものが多く、
ベルギーでは貝殻やハートなど複雑な形をしているものが多いのです。
これは「ボンボン」の作り方が異なるからで、
ベルギーではチョコレートを型に流し込んで作るため、
この流れを汲むショコラトリーの「ボンボン」は複雑で繊細な形をしていると言われています。
多くの場合、「ボンボン」には甘さが控えめのショコラ・ノワールが使われます。
中に詰められるものはガナッシュやプラリネだけでなく
マジパン、ジャンドゥーヤ、フルーツピューレ、リキュールなど様々です。
ロシェ(仏:rocher)
フランス語で「岩」を表す「ロシェ」は、名前の通りゴツゴツしているチョコレートです。
チョレートに砕いたアーモンドなどを塗して岩肌を表現しており、
カリッとした食感と香ばしい香りが後を引き、ついつい手が伸びてしまいます。
プラリネ(仏:puraline 英:praline)
「プラリネ」は、ボンボンの一種で、
中にローストしてすりつぶしたアーモンドやヘーゼルナッツと
カラメルを混ぜて作ったペーストが入っている
一口サイズのチョコレートです。
プラリネを考案したのは、フランスの料理人クレマン・ラサーニュと言われています。
トリュフ(仏:truff 英:truffle)
世界三大珍味の一つであるトリュフを模して造られたのが「トリュフ」です。
中心にガナッシュを詰め、丸めたチョコレートに土に見立てたココアパウダーを振ります。
人によっては掘り出されたばかりのキノコに見せるため、わざと歪な形にすることも……。
オランジェット(仏:orangette)
細切りにして砂糖に漬けたオレンジの皮(オレンジピール)に
チョコレートを掛けたのが「オランジェット」です。
チョコレートのほろ苦さにオレンジの爽やかな香りが合わさった味わいは、
多くの人を虜にしています。
オレンジの皮以外にもレモンの皮を使ったものなどがあり、バリエーションも豊富です。
ドラジェ(仏・英:dragee)
アーモンドをチョコレートと砂糖でコーティングしたお菓子が「ドラジェ」です。
手に持っても溶けにくく、カリッとした歯触りが多くの人に好まれています。
ヨーロッパでは出産や婚礼などのおめでたい席で配られ、
特にイタリアでは結婚式の時に
「幸福」「健康」「富」「子孫繁栄」「長寿」を表す5粒のドラジェを配る風習があります。
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